介護施設の多くで導入されている見守りシステムには、様々な種類があります。1つめはバイタルタイプといって利用者の心拍数や呼吸数などといった情報をチェックすることができるものです。2つめはカメラタイプで、カメラで利用者の動きを見守ります。3つめはセンサータイプで、圧力センサーや赤外線センサーなどを使って利用者の動きを検知するものになります。これらの見守りシステムを利用することでどのような点に役立てられるのかというと、以下のとおりです。
例えば利用者がベッドに寝たり起き上がる動きに反応することで、離床や入床がリアルタイムで検知できます。また、ベッドから落ちたり転倒してしまった時にも通知がいき、システムによっては前後1分間を自動的に録画して何があったのかを確認できるものもあります。他には、ベッドから一定時間離れた場合やドアの開閉時に通知が行くものや、トイレを利用する際に一定の時間を超過すると異変を検知して通知したりするものもあります。このような機能を利用することで、利用者の深夜徘徊を未然に防いだり、スタッフ不在時に自室内で起きた事故に素早く対応できるなど、より質の高い介護サービスの提供に役立てることができます。
また、スタッフは介護業務以外にも書類作成など多くの業務をこなさなくてはならず、24時間体制で見回りも行っていたとしても、どうしても目の行き届かない場所というのはできてしまいます。それを見守りシステムが補うことで、他の作業をこなしながらも異常が起きた時にはリアルタイムで通知が来てすぐに対応することができるため、業務の効率化にも大きな効果があります。
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